5~8月は牡蠣は食べちゃダメ?

寒さが増すとともに美味しさも増すのが「海のミルク」という別名をもつ牡蠣。
ヨーロッパでは、「Rのつかない月(5~8月)に牡蠣は食べるな」ということわざが古くからあります。
これは200年以上前からのフランスの諺らしく、当時は冷蔵技術がなかったため食中毒が頻発したことにより作られたとか、または、夏は身が育っておらず水っぽいなどの説があるみたいです。

実際、夏には美味しい岩牡蠣もありますし、年中美味しい牡蠣ですが、やはり、冬に食べる牡蠣はぷりぷりと身も大きく美味ですよね。
キリリと冷えた白ワインと一緒に・・と考えるだけでもよだれが出ます(笑

亜鉛はとても大事なミネラル

さて、この牡蠣は「亜鉛」がとっても豊富。
亜鉛は、私達にとって重要な微量ミネラルの1つです。ミネラル類は5大栄養素の中のひとつで、その中でも亜鉛は特に身体の色々な部分に広く分布しており、体内に2000㎎程存在しています。
(亜鉛;60%(筋肉)、20~30%(骨))、8%(皮膚・毛髪)、4~6%(肝臓)、3%(消化管/膵臓)、他、腎臓や脳・血液・前立腺・眼など広く分布)

特に亜鉛欠乏症になると【味覚異常や舌痛症】、また、髪を育むには亜鉛&鉄分がとても大事です。
亜鉛が不足すると【抜け毛が増える】原因にもなります。

また、亜鉛は粘膜を保護するビタミンAを体内に留める働きがあり、その働きによって、喉の痛みや鼻水、鼻づまりなどの症状を緩和してくれます。

女性にも嬉しい成分

実は、ウィルスや細菌を攻撃する白血球にも亜鉛が含まれているので、
病気の重症化を防ぎ、早期回復、免疫力アップも亜鉛は大活躍なのです。

亜鉛は酸素を運ぶ赤血球を増やすのに欠かせない成分でもあるので、
女性にとっては貧血予防にも亜鉛は大切です。

まだ色々と亜鉛による効果はあるのですが、
微量と言えども欠乏すると様々な症状が出るのが亜鉛です。

1日の摂取量の推奨が 成人男性は10㎎前後女性が8㎎前後です。
食材の中では100g当りの含有量が圧倒的に多いのが「牡蠣」で13.2㎎(次は豚レバーの6.9㎎)。大体、牡蠣1個が15g程度なので、6,7個が目安となりますね!

ぜひ、美味しい牡蠣を食べて免疫アップしましょう!